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仕事のストレスで不眠症に
当時、WEB制作の会社に勤めていたわたしは、毎日締め切りに追われ、残業の日々を送っていました。思うように仕事ができない自分にストレスを感じ、夜ベッドに入っても、考えるのは次の日の仕事のことばかり。
「明日はうまく仕事ができるだろうか…」「ミスをして会社の足を引っ張らないだろうか…」そんな不安をぐるぐると考え、気がつくと、朝まで寝付けない日々が続くようになりました。睡眠時間がなくなったことで、日中の眠気や集中力の低下が起こり、仕事では些細なミスを繰り返すようになりました。
情緒不安定な状態も続き、朝は会社に行くことが辛く、玄関で泣き崩れることもありました。「もう消えてしまいたい…」と思うようになりました。心も身体もボロボロで「自分ではもうどうすることもできない…」と、思い切って精神科を受診したところ、診断結果は「うつ状態による不眠症」でした。
睡眠薬を毎日服用することへの不安
精神科でもらった睡眠薬を服用するようになった私は、ある程度の睡眠が安定して取れるようになりました。最初の頃は薬の副作用で次の日に強い眠気が残ったり、頭痛やふらつきが出ることがあり、辛かったです。
睡眠薬を服用する生活は3年ほど続きました。睡眠が以前より取れるようになったことで、仕事や日常生活への支障も少なくなっていきました。しかし、常に不安に思っていたのは「このまま薬がないと眠れない生活が続くのか」ということ。
多くの睡眠薬には依存性があり、認知症の発症リスクが高まるという報告もあるので、なんとか薬に頼らない生活を取り戻せないかと考えるようになりました。睡眠薬は急に辞めると身体のバランスが崩れた状態となり、結局不眠に戻ってしまうそうです。そこで主治医に相談し、少しずつ薬の量を減らしていくことにしました。
睡眠薬を辞めたい!自力で自然に眠る為に実践したこと
少しずつ薬を減らしていくと共に、3つの快眠方法を実践しました
1 リラックスタイムを作る
不眠症で眠れなかった時は、とにかく眠りにつけないことに焦りを感じていました。ですが、ストレスを抱える人は無理に眠ろうとするのは返って意識が冴えてしまい、逆効果だということがわかりました。
そこでインターネットで調べたところ、眠る前にリラックスタイムを作ることで、副交感神経が緩み、スムーズに眠りに入りやすくなるということを知りました。
私は、眠る前は照明を薄暗くし、温かい飲み物(ホットミルクやカモミールティーなど)を飲んだり、自分が落ち着く音楽を流したりして、リラックスできる時間を作るようにしています。
そうすることで、ベッドに入ってもリラックス状態が続き、目を瞑っている時間も心地よく感じるようになりました。仕事のことも不安なことも考えない、ベットに入って目を瞑る無の時間は、今の自分にとっては大切な時間です。
2 快眠できる寝室作り
また、ベッド周りにはスマートフォンなどの余計な物は置かないようにしました。寝具を変えたり、ベッド周りをシンプルにしたり、小さなことですが、たったそれだけで寝室が落ち着いて眠りにつける空間へと変わっていきました。
寝室の環境作り次第で睡眠の質は大きく変わります。私がまず試した物は、お布団やマットレス、枕などを新しく質の良いものに取り替えたことです。
枕の高さを自分に合うものに変えたり、お布団の素材にこだわったり、寝具選びを慎重にしたことで睡眠の心地よさは全く違うということがわかりました。
3 寝る前のアルコールとカフェインを控えた
アルコールには中途覚醒を増加させ、睡眠の質を悪くする作用があると言われています。また、コーヒーやお茶に含まれるカフェインは脳にとっては刺激物であり、眠りを妨げてしまう効果があリます。
以前は時間に関係なくコーヒーを飲んでいましたが、夕方以降はコーヒーを飲むのを避けるようになりました。今でもアルコールとカフェインを摂取する時には「量」と「時間帯」に気をつけています。
私は上記の3つの方法を試して、少しずつですが快適な睡眠生活を取り戻すことができました。
まずは小さなことでも実践してみて欲しい!
睡眠は毎日健康に楽しく過ごす為の源です。睡眠が安定していると、仕事もプライベートも充実させることができます。私が実践した方法は、ちょっとした環境作りや、自分にあった寝具を使うなど、誰にでも気軽に始められるものばかりです。
自分にあった快眠方法は人それぞれかと思いますが、この体験談を読んだあなたの睡眠が少しでも快適になることを願っています。
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睡眠薬なしでは一睡もできなかった私